緊急消防援助隊とは? その役割と仕組みを解説!
災害は突然発生し、地域の消防力だけでは対応が難しいケースもあります。そこで活躍するのが「緊急消防援助隊」です。
この記事では、緊急消防援助隊の目的や編成、活動内容について詳しく解説します。
1. 緊急消防援助隊の目的とは?
緊急消防援助隊は、大規模災害や特殊災害が発生し、被災地の消防力だけでは対応が難しい場合に出動し、救助や消火活動を行う部隊です。
消防庁長官の要請または指示により、全国各地から派遣され、被災地の消防活動を支援します。
対象となる災害
- 地震、津波、台風、大雨などの自然災害
- 化学物質や放射性物質の漏洩による特殊災害
- 石油コンビナート火災や大規模火災
- NBC(核・生物・化学)災害 など
2. 緊急消防援助隊の編成と組織
緊急消防援助隊は、都道府県単位で構成される「都道府県大隊」と、より専門的な任務を持つ「特別部隊」に分かれています。
基本編成
- 都道府県大隊(大隊長が指揮)
- 消火中隊(火災対応)
- 救助中隊(救助活動)
- 救急中隊(救急医療)
- 後方支援中隊(物資・輸送)
- 通信支援中隊(通信確保)
- 特殊災害中隊(NBC災害対応)
- 特別部隊
- 統合機動部隊:最前線で緊急対応
- エネルギー・産業基盤災害即応部隊(ドラゴンハイパー・コマンドユニット):石油コンビナートや化学プラント火災対応
- NBC災害即応部隊:化学・生物・放射線災害対応
- 土砂・風水害機動支援部隊:土砂災害や水害対応
- 救急特別編成部隊:大規模救急活動を実施
- 航空部隊:ヘリコプターによる空中支援
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3. 具体的な任務
各部隊は、それぞれの専門性を活かし、迅速に対応します。
(1) 消火活動
- 大規模火災では遠距離大量送水システムを活用し、迅速に消火活動を展開。
- 特殊火災には、化学消防ポンプ車や高性能放水車を使用。
(2) 救助活動
- 倒壊した建物からの救出には、高度救助隊が特殊機材を用いて対応。
- 浸水地域では津波・風水害対策車両やボートを活用。
(3) 医療・救急活動
- 多数傷病者対応部隊が救護所を設置し、応急処置を実施。
- ヘリコプターによる重症患者の搬送も行う。
4. 緊急消防援助隊の登録と目標
緊急消防援助隊は、都道府県知事や市町村長の申請により消防庁に登録されます。
現在、全国で約7,200隊の緊急消防援助隊を整備することを目標に、訓練や設備の充実が進められています。
5. まとめ
緊急消防援助隊は、全国の消防力を結集し、被災地を支援する重要な役割を担っています。
特に、災害が激甚化する近年において、その存在はますます重要になっています。
普段は意識することの少ない存在かもしれませんが、災害時に全国から駆けつける「消防の精鋭部隊」であることを知っておきましょう。